2019年9月24日:「福島のあれからを聞いてみませんか?」講演会のご報告

9月24日 火曜日 午後1時30分〜 東京ウィメンズプラザにて,一般社団法人AFW代表 吉川彰浩氏を招いて講演会が開催され、40名近くの方にご参加をいただきました。

講演会は2部に分かれ、第一部では主に吉川さんのバックグランド、一般社団法人AFWの成り立ちの経緯、福島第一原子力発電所の位置とその周辺の説明などがなされました。

吉川さんは、東電学園高等部を卒業後に東京電力福島第一原子力発電所に配属され、東日本大震災の時は福島第二原子力発電所に勤務されていました。
その後、2012年に東電を退職。福島第一原子力発電所の廃炉と隣り合って暮らすふるさとの再興のため、原発事故を経験して学んだことや、廃炉の現状と地域の未来を伝え考える活動がしたいと、2015年に一般社団法人AFWを立ち上げました。
住んでいた浪江町がいかに自然に恵まれ、海の幸、山の幸が豊富であったかを懐かしそうに話されました。松茸ご飯はご飯より松茸の方が多いのが普通だったそうです。

休憩を挟み第2部では、いよいよ福島からご自身で運ばれたジオラマを前に、廃炉作業の現状や増え続ける汚染水と処理水の問題を説明下さいました。
精巧に作られたジオラマを見ると問題点が一目瞭然。闊達な質問が飛び交い、処理水を海に流した場合のトリチウムの安全性などの専門的なことまで、丁寧にお答えいただきました。

重いテーマでしたが、福島の復興に、現地に住む人々と関わり合いを持ちながら、明るくユーモラスに将来の取り組みを話される吉川さんに、参加者から応援の温かい拍手が送られました。
最後に2010オリーブの木 代表 平松清美からAFWの活動に対しご寄付をさせて頂きました。

吉川さんの「福島の今」の貴重な生の声に接し、来年は是非私たちの目で確かめるべく福島第一原発の見学を、2010オリーブの木で企画ができればと思いました。

一般社団法人AFWの詳しい活動内容は、以下のウェブサイトをご覧ください。
      http://a-f-w.org